【8月16日 AFP】オーストラリアが導入を予定しているたばこのパッケージ規制について、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(British American TobaccoBAT)など世界のたばこ大手4社が無効を求めていた訴訟で、豪連邦最高裁判所は15日、各社の訴えを退ける判断を下した。
 
 規制は今年12月1日から、国内で販売される紙巻きたばこやたばこ製品のパッケージを淡褐色の統一されたデザインにし、健康被害を警告する写真の表示を義務付けるという内容。最高裁は、同規制は豪州の憲法に違反しないとの判断を示した。

 提訴したのはBAT、日本たばこ産業(Japan TobaccoJT)の子会社Japan Tobacco International、インペリアル・タバコ(Imperial Tobacco)、米フィリップ・モリス(Philip Morris)の4社。各社は規制について、たばこのパッケージに商標を付すのを禁じることは「単に条件を課すのではなく、(企業の)財産を剥奪するようなものだ」として知的財産権の侵害にあたると主張していた。
 
 最高裁は短い判決の通知で「少なくとも過半数の判事が、規制は(豪州法に)違反しないとの意見だ」と述べた。判決文の全文は後日、明らかにされる。4社は豪州政府の訴訟費用を支払うよう命じられた。豪州の法制度では各社がさらに上訴することはできない。(c)AFP/Amy Coopes