【6月18日 AFP】英スコットランドのエディンバラ(Edinburgh)でレジオネラ菌感染が広まっており、地元保健当局によると15日までに2人が死亡した。

 すでに56歳男性が死亡していたが、15日までに新たな死亡例が報告され死者は2人となった。保健当局職員によると2人目の死亡者は40代男性で、レジオネラ菌に感染する前から重度の病気を抱えていたという。感染確認例が41件、疑わしい例が48件報告されており、重症の10人が集中治療を受けている。
 
 英政府の衛生安全委員会事務局とエディンバラ市当局が発生原因を調査中で、これまでに市南西部にある工業用冷却塔が重点的に調査された。この冷却塔に関して蒸留酒製造所と製薬会社に改善通告が出されているが、当局はレジオネラ菌の感染源と確定したわけではないと説明している。

 スコットランドのニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)保健相は感染のピークは過ぎ、患者はこれ以上増えないとみられるが今後も監視を続けると述べた。レジオネラ菌を含んだ水滴を口から吸い込むことで感染する。人から人への感染は確認されていない。(c)AFP

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