【5月24日 Relaxnews】外食するか、家で食べるか迷ったときは自炊を選べ――。そんな研究結果が前週、ケンブリッジ大学(Cambridge University)の専門誌パブリック・ヘルス・ニュートリション(Public Health Nutrition)に発表された。週5日、自炊すれば寿命が何年も延びるという。

 台湾とオーストラリアの合同研究チームは、台湾に住む65歳以上の男女1888人を10年にわたり追跡調査した。調査の初めには、対象者の料理習慣、買い物習慣、食生活、教育、交通手段や喫煙習慣などといった生活習慣について聞き取りを行った。

 この調査結果によると、週5回ほど家で料理をする人は、10年後の生存率が47%上昇したという。

 論文の主執筆者であるMark Wahlqvist教授は、「料理が健康的な習慣だということがはっきりした。生涯学習や公衆衛生政策、都市計画、そして家庭経済学に組み込むべきだ」と声明で述べている。

 ちなみに別の研究では、親と一緒に規則正しく食事を取る子どもは学校の成績が良く、より良好な人間関係を作ることができるという結果が示されている。また、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が選ぶベストセラー作家のマーク・ハイマン(Mark Hyman)医師は、これらの子どもは飲酒をする確率が42%低く、たばこやマリフアナ(大麻)に手を出す確率もそれぞれ50%と66%低いとの研究結果が出ていると、米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト(The Huffington Post)」への寄稿で指摘している。(c)Relaxnews/AFPBB News