【4月12日 Relaxnews】男性諸君、ベリー類やお茶、それにリンゴやナスはもっと多く摂取した方が良いかもしれない――最新の研究によると、フラボノイドの多い食生活にはパーキンソン病などの脳疾患を予防する効果があるという。

 フラボノイドは、ナスやカシス、ブラックベリー、グレープフルーツ、色の濃い豆類など、黄色や紫色、オレンジ色、赤色の皮の植物を原料とする多くの飲食物に含まれている。

 米ハーバード大学(Harvard University)と英イーストアングリア大学(University of East Anglia)は20年間にわたって13万人の男女を対象に追跡調査を行った。結果、約800人がパーキンソン病を発症したという。

 パーキンソン病は脳の疾患で50歳以上での発症が多い。発症すると手足の震えが起こったり、歩行や運動の調節が困難になる。

 被験者の食生活を分析した結果、最も多くのフラボノイドを摂取していた男性群は、最少摂取の男性群と比べ、パーキンソン病を発症する確率が約40%低かった。

 研究においては、茶やベリー、リンゴ、赤ワイン、オレンジ、オレンジジュースがフラボノイドの主な摂取源だった。

 興味深いことに、女性の被験者では、男性のようなフラボノイドとパーキンソン病との関連性は見られなかった。

 同研究は、4日の米国神経学会(American Academy of Neurology)の学会誌「Neurology」に掲載された。(c)Relaxnews/AFPBB News