【11月22日 AFP】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は21日、エイズの治療を受けた人数が大幅に増えた結果、2010年のエイズ関連の死者数が推計180万人と、ピーク時(2006年)の220万人から大幅に減少したとする報告書を発表した。

 ミシェル・シディベ(Michel Sidibe)事務局長は、「早期に治療を受けさせれば新たな感染者数が減ることを、初めて立証できた年になった」と述べた。

 なお、2009~2010年に治療を受けた人数が最も増えたのはサハラ以南アフリカ諸国で、増加率は20%だった。

 例えば、ナミビアでは、エイズ治療を受けた人の割合が90%、コンドーム使用率が75%とそれぞれ大幅に増えた結果、新たな感染者数は2010年までに60%減少したという。

 UNAIDSによると、現在世界中で、エイズ治療を受ける必要がある人の約半数が治療を受けている。

 なお、2010年末時点のHIV感染者数は、推計3400万人となっている。(c)AFP