【10月16日 Relaxnews】かつて、携帯機器でタイピングをしすぎたために起きる「ブラックベリー・サム(親指)」と呼ばれる反復運動過多損傷の症状が話題になった。そしていま、ブロガーや報道機関は最新の流行症状に注意を促している――「テキスト・ネック」だ。

 医師らによると、前かがみに携帯機器を操作する時間が増えることで、首の張りや頭痛、肩の痛み、ときには腕や手の痛みなどの症状が増えているという。

 一部報道によると、携帯機器で文字入力をしたり、映画を見たりゲームをしたりすることによって発生する痛みは、その後一生続く場合があるという。英紙テレグラフ(Telegraph)は、深刻な事例では、首が曲がった状態で筋肉が適応してしまい、首をまっすぐに伸ばすと痛みが発生する場合もあると伝えている。

 専門家によると、成人の平均的な頭の重量は4.5~5.5キロほど。首と肩は、下を向いた状態でこの重量を長時間支えることができないという。特に子どもは、体に対する頭の比率が成人よりも大きいので、危険性が高い。

 携帯機器で文字入力を多用する人は、頻繁に休憩をとり、頭や首、背中のストレッチを行うことを忘れてはならない。また、背骨と首を一直線に保つために、携帯電話を高い位置に持ち上げることを専門家は推奨している。(c)Relaxnews/AFPBB News