【10月4日 Relaxnews】子どもの肥満を防ぐには早寝早起きを徹底させるのが良いとする論文が、1日の医学誌「SLEEP(睡眠)」に掲載された。

 南オーストラリア大(University of South Australian)の研究チームが9歳から16歳までの2200人を対象に行った調査で、睡眠時間が同じでも、早寝早起きするグループは夜遅くまで起きているグループよりも体形がスリムで身体的にも活発であることが明らかになった。

 遅寝の子どもの運動量は早起きの子どもの約2分の1で、テレビやパソコン、ビデオゲームをしすぎる確率は2.9倍。肥満になる確率は早起きの子どもの1.5倍だった。

 論文を執筆したキャロル・マーハ(Carol Maher)博士は、理由を、若者にとってはゴールデンタイムのテレビ番組やソーシャルネットワーキングの機会が提供される夜より朝の方が体を動かしやすい環境になっているためではないかと推測した。

 成人についても、早寝早起きは体重を落とすばかりか、仕事の効率をアップさせ、気分も高めることが分かった。

 英ローハンプトン大(Roehampton University)のJoerg Huber博士も今月初め、英国心理学会(British Psychological Society)の会議で「朝人間は肥満度指数が低いだけでなく、健康で幸福感も高い傾向がある」と述べている。(c)Relaxnews/AFPBB News