【9月28日 AFP】米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)は27日、リステリア菌の感染拡大によりこれまでに13人が死亡したと発表した。CDCは米西部コロラド(Colorado)州で生産されたマスクメロンが流行に関係しているとの見方を示している。

 リステリア菌の感染者は全員、同州のジェンセン農場(Jensen Farms)が出荷したマスクメロンを食べていた。同農場は既に、同州グラナダ(Granada)産の「ロッキーフォード」ブランドのマスクメロンを回収している。

 CDCによると、これまでに報告された死者は、ニューメキシコ(New Mexico)州で4人、コロラド州とテキサス州で各2人、カンザス(Kansas)州、メリーランド(Maryland)州、ミズーリ(Missouri)州、ネブラスカ(Nebraska)州、オクラホマ(Oklahoma)州で各1人。感染者数は18州で計72人となっている。

 リステリア菌は毒性の強い食品媒介病原菌で、リステリア症を引き起こす。リステリア症の流行は前月15日ごろに始まったという。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)など米国のメディアは、今回は過去10年で最悪の集団食中毒だと伝えている。(c)AFP