【7月1日 AFP】米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)は6月30日、ハイチでのコレラ拡大について、国連(UN)の平和維持部隊のネパール軍兵士が持ち込んだものだと結論付けた調査報告を発表した。

 調査はフランスの医療チームが行ったもので、その結果はCDCの月報「Emerging Infectious Diseases」7月号に掲載された。2010年10月半ばにハイチ中部ミルバレ(Mirebalais)近郊のMeilleから広まったコレラ感染と、同地に駐留していたネパール部隊を直接関連づけた公式な調査結果は初めて。

 調査報告は、Meilleでのコレラ発生はネパール部隊到着の数日後のことで、両者の間には明確な相関関係があると論じている。Meilleは近隣の村から離れており、ネパール兵士以外に外部の人間が訪れた形跡はないからだ。

 ハイチで最後にコレラ感染が確認されたのは100年以上も前のことだ。このため、国連兵士がコレラ菌をもたらしたとの疑いは以前からあり、昨年11月には国連軍に対する暴動で2人が死亡している。(c)AFP

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