【3月9日 AFP】寝不足の時は楽観的過ぎる決断をしがちで、リスクの大きいギャンブルに出やすくなる傾向があるとする研究結果が、8日の科学誌「ニューロサイエンス(Neuroscience)」に掲載された。

 米デューク大(Duke University)などの研究チームは、健康な成人29人(平均年齢22歳)を対象に、通常の睡眠時間をとった場合、睡眠時間を大幅に減らした場合の2通りで、起床後に一連の商売上の意思決定タスクを行ってもらった。この時、MRI(磁気共鳴画像装置)を使って脳活動も測定した。

 その結果、睡眠時間を大幅に減らした場合、ポジティブな結果を分析する脳領域の活動が活発になり、逆にネガティブな結果を分析する領域の活動は鈍ることがわかった。つまり睡眠不足は、ポジティブな結果を想像しやすく、ネガティブな結果を想像しにくく(あったとしても害が少ないと思うように)させ、楽観に傾きやすくする傾向があるという。

 なお、カフェインの摂取、運動、新鮮な空気を吸うなどの寝不足解消法は、上記の傾向を払しょくするには至らないという。

 ある研究者は、「夜更けのギャンブラーたちは、ギャンブルマシンの不利なオッズと戦っているだけでなく、負けた場合の影響は無視して勝ちを追求し続けるという寝不足時特有の脳の傾向と戦っている」と話した。(c)AFP