【2月15日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)の複数の会場で行われた国際インターネット関連の会議の参加者のうち約170人が謎の症状を訴えており、ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は14日、何らかの感染があったとみて調査を開始したと発表した。

 この会議は3日間の日程で開かれた「ドメインフェスト・グローバル・カンファレンス(DOMAINfest Global Conference)」。30か国から700人が参加した。最初に症状が報告されたのは13日で、当局は、14日までに約170人が熱、悪寒、全身の不快感、咳などを訴えていると明らかにした。原因はまだ分かっておらず、公衆衛生当局は会場となった複数の場所を調べるとともに、会議の参加者全員に連絡をとろうとしている。

 会場の中には、米成人向け娯楽雑誌プレイボーイ(Playboy)の創始者ヒュー・ヘフナー(Hugh Hefner)氏の豪邸、通称「プレイボーイ・マンション(Playboy Mansion)」も含まれており、ここで3日に行われた資金調達パーティーの参加者数十人が、その後に症状を訴えた。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によると、レジオネラ症、あるいはその軽い病型であるポンティアック熱の可能性を疑う声が多い。これらの感染症を引き起こすレジオネラ属菌は通常、温水内に生息し、浴槽や空調設備の中で増殖する。ヒトからヒトへ感染するよりも、菌が含まれた蒸気を吸い込むことで感染が起こる。体調を崩した参加者のなかには、パーティーで使用された煙霧機に問題があったのではないかと指摘する人もいる。(c)AFP