【9月17日 AFP】仏リヨン(Lyon)で、肥満過多の女性の腎臓摘出手術を手がけた医師チームが、腹部脂肪を切開するのは危険と判断し、膣から摘出するという前代未聞の方法で無事、手術を成功させた。

 17日の現地での発表によると、患者は体重117キロの女性で、複数の感染症によって機能不全となった腎臓の摘出手術を受けた。

 しかし、医師らは腹部脂肪を切開しての手術はリスクが高いと判断、代わりに膣の最深部を切開して腎臓を取り出した。病院によると「膣経由での摘出のほうが切開部分がかなり小さく、痛みは軽減され、合併症のリスクも抑えることができた」という。

 リヨンでは2月にも、別の女性の腎臓をへそから摘出するという革新的な手術が行われている。(c)AFP