【8月10日 AFP】米国の少女たちの思春期は早まっており、7歳にして乳房が膨らみ、陰毛が生えている少女も珍しくないという調査結果が、9日の米小児科専門誌「ペディアトリクス(Pediatrics)」に発表された。

 米シンシナティ子供病院(Cincinnati Children's Hospital)の研究チームは、ハーレム(Harlem)、シンシナティ、サンフランシスコ(San Francisco)に住む少女1239人に、体の発育に関するアンケートを行った。

 その結果、7歳までに乳房が膨らんだ子は、黒人ではほぼ4人に1人の23.4%、ヒスパニック系では14.9%、白人では10.4%だった。7歳までに陰毛が生えた子は、黒人は20%、ヒスパニック系と白人はそれぞれ約6.5%だった。

 1997年に行われた同様の調査では、7歳までに乳房が膨らんだ子は黒人で約15%、白人で5%。少女の早熟傾向が浮き彫りになった。

 思春期が早まることには、後年に乳がんまたは子宮内膜がんを発症するリスクが高まるという負の影響がある。自分に自信が持てず、摂食障害やうつ病に陥るなどの精神的な問題を抱えることもあり、自殺に至るケースもある。

 何が思春期の始まりを誘発するかについてはよくわかっていない。研究チームは、データを蓄積して、食生活や環境ホルモンとの関連を探っていくことにしている。(c)AFP