【4月29日 AFP】ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)にあるネパール警察本部は今週、太りすぎの警察官の昇進の条件に新たに減量を課すと発表した。

 同警察が警官の肥満対策に乗り出したのは、警官が太りすぎていては職務を十分遂行できないという苦情が市民から寄せられたため。警察の広報官によると、減量の成果を監視するため年に1度の身体測定を導入し、減量に失敗した警官は昇進させず、より給与の低いポストに異動させるという。

 対象は各部署に配属されている全警官5万6000人。肥満度を表すBMI指数でダイエットの目標を示し、各自にあわせた健康維持メニューが与えられる。

 3月には著名なインド人ヨガ指導者、スワミ・ラムデヴ(Swami Ramdev)氏を招き、警官のためのヨガ・キャンプも開いた。このキャンプは成功を収め、今後もヨガや体操の集まりを開催していくという。

 広報官によると太りすぎの問題はデスクワークが多い若い警官に多いという。「中には1日18時間、カトマンズの本部に詰めっぱなしの者もいる。状況は悪化の一途をたどっている。彼らには運動して体を鍛えるトレーニングの時間が必要だ」(c)AFP