【3月25日 AFP】スリムな女性が体重を維持するには1日1時間の適度な運動で十分だが、過体重の女性が体重を落とすには運動のほかに食べ物の量も減らす必要があるとする研究結果が、23日の米医学誌「米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)」に発表された。

 米ハーバード大医学部(Harvard Medical School)と米ブリガム婦人科病院(Brigham and Women's Hospital)の研究チームは、中高年の女性3万4000人あまりを対象に13年間にわたり、運動と体重に関する調査を行った。

 その結果、13年間を通じて体重がほぼ変わらなかったのは、過体重ではなく1日あたり1時間相当の運動をしたグループのみだった。

 また、運動量が1日1時間未満の女性では、1日1時間以上の女性に比べて体重の増え方が大きかった。

 さらに、通常体重の女性では、運動するだけで体重を維持できるのに対し、過体重の女性は運動だけに励んだ場合、さらに体重が増えていたことが分かった。 

 以上から、研究者らは、過体重や肥満の女性にとっては、政府が推奨する1日20分の運動は慢性疾患の発症リスクを下げてくれるとしても、体重増加の防止においては「カロリー制限もしなければ不十分」と指摘している。(c)AFP