【3月9日 AFP】アフリカ系はたいてい寝る前にお祈りをする。白人はペットと一緒に寝るのを好む。ぐっすり眠れるのはアジア系で、ヒスパニック系は仕事について思い悩んで寝つきが悪い――。8日公表された米国人の睡眠傾向の調査で、人種別のこうした差異が浮き彫りになった。

 この「米国人の睡眠(Sleep in America)」調査は米睡眠財団(US National Sleep Foundation)が毎年行っているもので、今年は25~60歳の1007人を対象にアンケートを実施した。人種に着目したのは今回が初めてという。

 寝る前に最も忙しい時間を過ごすのはアフリカ系だった。「寝る前の1時間以内にテレビを観る」のはアフリカ系の約75%で、「寝る前にお祈りをする」のは71%だった。

 ちなみに、寝る前にお祈りをするのは、アジア系では18%、白人では約30%、ヒスパニック系では50%未満だった。

「毎晩セックスをする」のはアフリカ系とヒスパニック系では10人に1人となり、アジア系の10倍、白人の2.5倍だった。

 いちばん良く眠っているのは、アジア人だった。「1週間のうちぐっすり眠れる日は2日以上ある」と答えたのはアジア人では85%で、しかもその大半が「睡眠補助薬なしでも眠れる」と答えた。

 最も寝つきが悪いのはヒスパニック系で、「(家計、雇用、人間関係、健康に関する)不安で眠れない」と答えた割合が最も多かった。

「1週間のうち不安で眠れない日が2日以上ある」と答えたのは、ヒスパニック系では38%、アフリカ系では30%以上だったのに対し、白人とアジア系はそれぞれ25%程度だった。

 また、ヒスパニック系と黒人では、5人に1人が「不安で毎日眠れない」と答えた。

 一方、「ペットと寝る」と答えた割合が最も多かったのは白人で、ほかの人種が2%程度であるのに対して14%と、群を抜いていた。(c)AFP