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レシピは中世からの秘伝、欧州最古の薬局で「失恋の治療薬」 販売中

  • 2010年02月13日 12:31 発信地:タリン/エストニア
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エストニアの首都タリン(Tallinn)にある1422年創業の欧州最古の薬局「市議会薬局(Raeapteek)」で、写真撮影に応じる薬剤師のウレ・ヌーダペラ(Ulle Noodapera)さん(2010年2月11日撮影)。(c)AFP/RAIGO PAJULA

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【2月13日 AFP】エストニアの首都タリン(Tallinn)に1422年に創業した欧州最古の薬局「市議会薬局(Raeapteek)」がある。この薬局は、恋の病をいやす秘伝の薬を扱っていることで知られている。アーモンドをベースにさまざまな材料を調合して一見マジパン(アーモンド菓子)のように見えるこの薬は、中世から伝わる特別な製法により作られたものだ。

「中世からこのお菓子は恋の苦しみをいやす薬として処方されてきました」と話すのは、同薬局の薬剤師、ウレ・ヌーダペラ(Ulle Noodapera)さん。昔から、恋する心の痛みを訴えて同薬局を訪れる患者はあとをたたず、この薬は人びとのニーズに応え数世紀にわたり作られ続けてきたという。

 残念ながらその製法は極秘だ。ヌーダペラさんによると、材料の72%はアーモンドで、残る28%の成分は秘密だという。この薬の1回分の服用量は40グラム、価格は1ユーロ(約122円)だ。

■薬局に並ぶ秘伝の薬の数々

 588年の歴史を持つ市議会薬局に一歩足を踏み入れると、タイムマシンで時をさかのぼったかのような錯覚を覚える。恋の治療薬だけでなく、中世から伝わる製法で作られたさまざまな秘伝の薬が陳列されている。乾燥したカエルの足、淡水魚キタカワカマスの目玉、ユニコーンから採取したとされる粉、黒ネコの血、薄汚れた羊毛の脂、ミイラの断片、油漬けのミミズ、あぶったハチ、オオカミの腸、ウサギの心臓――これらが古い棚にずらりと並ぶ様子はまさに壮観だ。いずれも数世紀もの間「奇跡のような効果をもたらす」として処方されてきたものだが、その大半は現在販売されていない。

■観光客のおみやげにも

 市議会薬局は、波乱に富んだタリンの歴史をそのまま反映している。1422年にドイツ人医師ヨハン・モルナー(Johan Molner)が設立。1580年にはハンガリー人医師ヨハン・ブルヒャルト・ベラバリー・デスキャバ(Johann Burchart Belavary de Sykava)が引き継ぎ、その後300年間はブルヒャルト家が代々この薬局を運営した。

 中世において同薬局は市の有力者が議会での協議後に集う場所でもあった。当時アルコール類を販売していた薬局は、市の権力者に一定量の酒を無料でふるまうのが慣例だったとヌーダペラさんは話す。

 薬局を訪れる観光客の間で一番人気の秘伝の薬は「クラレット(Klaret)」と呼ばれるワインの一種だ。アルコール度数14%で8種類のスパイスが入っている。450ミリリットルの瓶入りで価格は16ユーロ(約1960円)だ。このほかに現代医学の治療薬も扱っている。(c)AFP/Anneli Reigas

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