【2月9日 AFP】40歳以上の女性が自閉症の子どもを出産する確率は、30歳未満の女性の約2倍とする研究結果が8日、医学誌「Autism Research(自閉症研究)」2月号に発表された。

 研究は米カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis)が、1990年代に産まれた新生児490万人の健康状態を10年間にわたって追跡調査したもの。その結果、子どもの自閉症発症リスクと母親の出産年齢との間に、これまでの研究を超える顕著な相関性が認められた。

 研究結果によると、母親の出産年齢が5歳上がるごとに、子どもの自閉症リスクは18%ずつ上昇することが明らかになった。なかでも、出産年齢が40歳以上の女性では、25~29歳で出産する女性よりも子どもの自閉症リスクが倍増することがわかった。

■ 夫の年齢の影響は限定的

 一方、年上の夫を持ち30代で出産した女性の子どもに関しては、自閉症リスクの上昇は認められなかった。だが、夫が年上でも30歳未満で出産した女性の場合、子どもに高い自閉症リスクがあったという。なかでも、夫が40歳以上で25歳未満で出産した女性では、夫の年齢が25~29歳の同年代女性よりも、子どもの自閉症リスクが約2倍高くなるという結果になった。

 結論として、夫の年齢が子どもの自閉症リスクに及ぼす影響は、「夫が年上で30歳未満で出産した女性」を除いては、ほとんど認められなかった。

 高齢出産が子どもの自閉症リスクを高める原因については、さらなる研究が必要だが、研究チームは、体内で分解されずに蓄積される環境化学物質の一部が関係しているのではないかと推測している。(c)AFP