【1月29日 AFP】肥満の70代男女が10年以内に死亡する確率は、標準体重の同年代よりも低い可能性があるとの研究結果が28日、米老年医学会誌(Journal of the American Geriatrics Society)に発表された。

 西オーストラリア大学(University of Western Australia)の研究チームは、70~75歳の男性4677人と女性4563人を対象に、1996年から10年間にわたり、BMI(肥満度指数)、健康状態、ライフスタイルを調査した。

 その結果、BMIが「肥満」だった人は、「標準」だった人に比べて死亡率が13%低いことがわかった。ただし、この効果は「高度肥満」の人では見られなかったという。  

 また、座った状態で過ごすことが多い人では、死亡リスクが女性では2倍に、男性では25%上昇することがわかった。

 論文は、「70歳以上の健康な人の体脂肪とリスク・利点の関係は、若い世代のそれとは異なることが示された。世界保健機関(WHO)のBMIガイドラインは相応に見直されるべきだ」と指摘している。(c)AFP