【12月30日 AFP】台湾の国民健康局は、公共の場所で母親が子供に授乳する権利を守ろうと、授乳を止めさせようとする人に罰金を科す法案を起草している。

 法案は、授乳の促進活動の一環として起草されたもので、公共の場での授乳をやめさせようとした人に最高3万台湾ドル(約8万6000円)の罰金を科すという。関係者は、「母乳育児は世界的な流れ。われわれとしては母親が赤ちゃんに授乳できるよりよい環境を確保したい」とコメントした。

 法案の成立には、立法院での最終承認が必要。

 このきっかけとなったのは、5人の母親が台北(Taipei)市内の博物館で赤ちゃんに公然と授乳しているところを見つかり、強制的に博物館の外に出されたことをめぐって激しい抗議が起きたことだった。

 国民健康局は、法案の意図を広めようと、百貨店や駅など公共の場所で子供に授乳する母親の姿を描いたコマーシャルも放映する予定だ。(c)AFP