【10月26日 AFP】中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が25日に発表した世論調査で、中国国民の5割以上が新型インフルエンザA型(H1N1)の予防接種を受けたくないと回答したことが明らかになった。予防接種の安全性に不安があるためという。

 中国当局は季節性インフルエンザの流行期である冬を前に全国で大規模な予防接種を開始しているが、同紙と大手ポータルサイト「捜狐(Sohu.com)」 が共同で2000人を対象に行った調査では、54%以上が予防接種を受けたくないと回答。必ず受けると回答したのはわずか30%にとどまり、約15%はほかの人の対応を見て決めると答えた。

 2か月前の調査では、76%が受けたいと答えていた。

 8才の息子への予防接種を拒否した女性はチャイナ・デーリー紙に対し、「ワクチンの開発から接種までの期間があまりに短い。品質と信頼性に疑問を抱かざるを得ない」と語った。(c)AFP