【9月11日 AFP】全世界の24歳以下の若者の死因を調査した結果が、11日の英医学専門誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。

 この調査は、オーストラリアのメルボルン(Melbourne)にあるロイヤル・チルドレンズ・ホスピタル(Royal Children’s Hospital)のジョージ・パットン(George Patton)、 英ロンドン大学ユニバーシティーカレッジ(University College London)のラッセル・ビナー(Russell Viner)、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)のクリシュナ・ボーズ(Krishna Bose)が中心となって行われたもの。

 調査チームは、2004年に全世界の10歳から24歳の若者18億人のうち死亡した260万人の死因データを分析した。その結果、死因の上位を占めたのは、交通事故(10%)、自殺(6.3%)、暴力行為(6%)、下気道感染症および結核(11%)、エイズ(AIDS)(5.5%)であることが分かった。

 この調査では、若くして死んだ人の3分の2はサハラ以南のアフリカおよび東南アジアに暮らしていたが、豊かな先進国に住んでいた人はわずか3%に過ぎないなど、地域により状況が大きくことなることが明らかになった。

 貧困国では、中絶の失敗や女性器切除も大きな死因となっている。12歳以上の女性の死因のうち、出産および出産に関連した手術は15%に上った。(c)AFP