【8月9日 AFP】(一部訂正)妊娠37週以降の妊娠高血圧症候群の妊婦は誘発分娩(ぶんべん)を行った方がよいとの研究結果が、4日発行の英医学専門誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。

 妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に血圧の上昇、むくみ、急激な体重の増加などの症状がみられる病気で、最悪の場合、妊婦が死亡する場合もある。妊娠高血圧症候群の症状をなくす唯一の方法は出産することだとされている。

 この研究によると、特に軽度の子癇前症(しかんぜんしょう、preeclampsia)の妊婦の場合、積極的に誘発分娩をしたほうがよいという。妊婦全体の約7%が子癇前症を含む妊娠高血圧症候群になる。

 研究を行ったオランダ・フローニンゲン(Groningen)の大学医療センターのCorine Koopmans氏らは、軽度の高血圧と子癇前症の症状がある妊娠36週を過ぎた女性756人を対象に調査を行った。

 被験者を無作為に2グループに分けて、一方のグループには誘発分娩を行い、もう一方のグループは妊娠の最終期まで観察した。その結果、誘発分娩を行ったグループの妊婦のうち、子癇、極端な高血圧、肺内部の液体貯留など何らかの深刻な症状を示したのは、もう一方のグループと比べて約30%少なかった。

 サウスカロライナ大学(Medical University of South Carolina)のDonna Johnson氏はランセットに寄せたコメンタリー(解説)で「妊娠37週以降の誘発分娩は高血圧と子癇前症の症状がある妊婦に産科学上のよい結果をもたらす。この方法は臨床診療に取り入れるべきだ」と述べた。(c)AFP