【7月29日 AFP】カルシウムを豊富に含むものの動脈を詰まらせるコレステロールも多いとして敬遠する人も多い乳製品だが、これを子ども時代に多く摂取した人は寿命が延びる可能性があるとする研究結果が28日発表された。

 オーストラリアのクイーンズランド医学研究所(Queensland Institute of Medical Research)は、児童だった1930年代後半に栄養調査が行われたイングランドとスコットランドの4374人について、65年間追跡調査した。

 2005年までに全体の34%にあたる1468人が死亡したが、子ども時代にミルクやチーズ、バターなどを豊富に摂取していた人で心臓血管系の疾患にかかる確率が高くなることはなく、それどころか心臓発作による死亡率は、子どもの頃にあまりカルシウムを摂取しなかった人に比べて低かった。

 研究チームは、収入や職業といった要因も影響している可能性があるため、子ども時代の乳製品の摂取と寿命の関係性を確立するにはさらなる研究が必要だとしている。(c)AFP