【7月28日 AFP】心臓がドキドキするような運動を定期的に行っている人は、がんになりにくいとする研究結果が、28日発行の英医学誌「British Journal of Sports Medicine」に発表された。

 フィンランドのクオピオ大学(Kuopio University)とオウル大学(Oulu University)の研究チームは、がんの病歴がない42歳から61歳までの男女2560人を対象に、余暇における運動を12か月間調査した。

 平均して16年間の追跡調査の結果、181人ががん(主に胃がん、腸がん、肺がん、前立腺がん、脳腫瘍)で死亡したが、その内訳を見ると、1日に最低30分の有酸素運動をしていた人の割合は運動をしなかった人の半分にとどまっていた。特に、胃、腸、肺のがんでその傾向が強く、年齢、アルコール消費量、喫煙習慣、体重といった諸要素を加味した場合でも、この傾向に変わりはなかった。

 チームは「がんによる死亡リスクを軽減するには、適度な有酸素運動を習慣づける必要がある」と結論付けている。(c)AFP