【7月24日 AFP】最近ではほとんどの携帯電話に付属しているカメラが、医療器具として役立たったとの報告が、24日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」に掲載された。

 この報告書を発表したのは、ノルウェーのトロンハイム(Trondheim)の聖オーラヴ大学病院(St. Olav's University Hospital)産婦人科の医療チーム。

 医療チームは、原因不明の激痛に悩むある25歳の妊婦からの相談を受けた。この女性は、冷たい床を歩いたりシャワーを浴びるなどして指先やつま先、乳首が冷えると、乳房に激痛が5-15分ほど走り、同時に乳首の色も白色から青色に変化するという症状が起きていた。女性は自分のカメラ付き携帯で発症個所の色の変化を撮影し、医療チームに送付。医療チームが送られた写真を分析した結果、「レイノー現象(Raynaud’s Phenomenon)」という極めて珍しい病気であることが判明したという。

 医療チームは報告書で、「携帯カメラは精度の高い写真を送ることができるため、珍しい病気であっても医者が診断を下すのに役立つ」とコメントしている。(c)AFP