【5月8日 AFP】やせるための秘訣(ひけつ)の1つは、良い睡眠をとること――7日にオランダ・アムステルダム(Amsterdam)で開催された肥満に関する国際会議で、このような研究結果が発表された。

 フランス・ディジョン(Dijon)の欧州味覚科学センター(European Centre of Taste Science)は、「前の晩に4時間寝た人は、8時間寝た人よりも空腹感が大きい」との実験結果を発表した。

 実験では、前の晩に良く眠れなかった人は、通常よりも550カロリー(22%)多く摂取する傾向があることが明らかになったという。550カロリーとは、ラージサイズのハンバーガー1個分に相当する。

 同センターは、「睡眠時間が短いと食べ物を多く摂取するため、肥満が促進される可能性がある」と結論付けている。

 また、オランダのマーストリヒト大学(Maastricht University)の研究チームは、「思春期になって睡眠時間が短くなった子どもは、睡眠パターンが小さい頃から変わらない子どもに比べて、体重が重い」という研究結果を発表した。

 世界保健機関(World Health OrganisationWHO)は、2005年の世界の成人における「太りすぎ」人口を16億人、うち「肥満」人口を4億人以上と見積もっている。(c)AFP