【4月29日 AFP】(一部更新)世界保健機関(World Health OrganisationWHO)は29日夜(日本時間30日早朝)、メキシコを中心に猛威を振るう新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)のパンデミック(世界的大流行)が「差し迫っている」と表明し、警戒水準を「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げた。

 同日、メキシコ以外で初となる新型インフルエンザによる死者が米国で確認されたことを受けて、WHO緊急委員会が会合を開き決定した。マーガレット・チャン(Margaret Chan)WHO事務局長は会見で、「各国はただちにパンデミック対策を実行に移さなければならない」と強調した。

 フェーズ5はパンデミックの一歩手前の状態を意味し、かなりの数のヒトからヒトへの感染があることの証拠があるとされている。

■30日朝(日本時間)現在の感染状況

-メキシコ: 49人の感染を確認、うち7人が死亡。感染が疑われる死者は159人。

-米国: テキサス(Texas)州で29日、3週間前から治療のため渡米していた1歳11か月のメキシコ人幼児が死亡。新たにアリゾナ(Arizona)、マサチューセッツ(Massachusetts)、ミシガン(Michigan)、ネバダ(Nevada)の4州で感染が確認され、感染者数は10州・計91人となった。うち5人が入院中。また、海兵隊員1人の感染を確認し、この隊員と接触した30人を隔離・検査している。

-スペイン: 新たに6人の感染が確認され、感染者は計10人となった。うち1人はメキシコへの渡航経験はないという。

-新たに感染が確認された国は、ドイツ(3人)、コスタリカ(2人)、オーストリア(1人)。イタリアでも約20人に感染の疑いが出ている。

-これまでにカナダ(13人)、英国(5人)、ニュージーランド(3人)、イスラエル(2人)で感染が確認された。

-イスラエル、ニュージーランド、スペイン、英国の各当局は、自国で確認された感染について、さまざまな変異体が合わさったウイルスによるものとの見方を示している。(c)AFP

【参考】厚生労働省のホームページ