【3月27日 AFP】妊娠15週目までに禁煙すれば、タバコが胎児に与える深刻な影響を減らせる可能性があるという研究結果が、27日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」に発表された。

 女性が喫煙すると子宮外妊娠、流産、死産、未熟児、低出生体重児、新生児死亡などさまざまなリスクが高まることがこれまでの研究で分かっている。

 オーストラリアとニュージーランドの医師チームは、妊娠中の女性2500人を対象に調査を実施。15週目の喫煙習慣を質問したところ、80%が非喫煙者、10%がそれまでに禁煙、残りの10%が調査時も喫煙していた。

 その後の調査で、妊娠15週目の時点で喫煙していた女性の10%が予定日より早く出産し、生まれた子どもの17%が低出生体重児だったことが分かった。

 一方、非喫煙者と15週目までに禁煙していた女性の間には違いが見られず、両グループとも早産は4%、低出生体重児は10%だった。

 このことから、論文は妊娠早期に禁煙すればタバコが胎児に与える深刻な影響を回避できる可能性があると指摘している。(c)AFP