【3月1日 AFP】(写真追加)サウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)で28日、エジプト人の結合双生児の分離手術が行われ、無事に成功した。手術はサウジアラビア保健省の主導のもと総合病院King Abdulaziz Medical Cityで70人の医療チームによって行われた。

 手術に関わった医師のSaud al-Jadaan氏はAFPの取材に、「生後9か月のハッサン(Hassan)ちゃんとマフムード(Mahmoud)ちゃんは腹部が結合した双生児として生まれたが、9時間にわたる手術で無事に分離が成功した」と語った。術後の経過も順調だという。

 ハッサンちゃんとマフムードちゃんは現在小児科病棟の個別の集中治療室でそれぞれ、共有していた腸、尿路、性器などを再建する治療を受けている。

 手術の様子は病院のウェブサイトで生中継された。病院の広報担当Sami al-Shalan氏によると、当初は手術が15時間かかると予想されていたという。

 同氏は、予定よりも早く手術が終わったのはこの医療チームの経験によるところが大きいと述べた。この病院で分離手術が成功したのは今回で21例目。

 合併症がなければ、2人は2か月ほどで両親とともにエジプトに帰国できる見込みだという。(c)AFP