【2月27日 AFP】食生活を改善し、運動を増やして体重を管理することで、一般的ながんの3割以上が予防可能だとする研究結果が26日、発表された。

 この報告書は、世界がん研究基金(World Cancer Research FundWCRF)と米国がん研究協会(American Institute for Cancer ResearchAICR)が、米国や英国、ブラジル、中国で12種類のがんの罹患(りかん)率を分析し、まとめたもので、「Policy and Action for Cancer Prevention(がん予防のための行動と指針)」として発表された。

 報告書によると、これらのがんの3割以上が、栄養状態の改善、運動、そして肥満防止によって予防できる可能性がある。この結果には、禁煙によるがん予防の効果は含まれていない。喫煙だけでがんの原因の3割以上を占めている。

 同報告書では、学校や職場の自動販売機から不健康な食品を撤去することや、政府が自転車専用道路や歩行者用道路を整備し運動を奨励することなど、第一線のがん専門家ら23人がまとめた約50項目の行動指針が示されてた。(c)AFP