【2月5日 AFP】バングラデシュの保健当局は3日、狂犬病ワクチンの不足により死者が多数出ている現状を踏まえ、最低2万匹の野良犬を殺処分する予定だと発表した。

 当局者によると、国内の病院では狂犬病ワクチンの不足が深刻な問題になっている。前年に製造した狂犬病ワクチンが国内需要の42%しか満たしていない状況という。

 こうした事態を踏まえ、首都ダッカ(Dhaka)市は毎日100匹程度の野良犬を殺処分している。少なくとも2万匹を殺処分したい考えだ。

 世界保健機関(World Health OrganisationWHO)によると、同国では毎年約1550人が狂犬病により死亡し、現在約8万人が治療を受けている。(c)AFP