【1月27日 AFP】自転車通勤は自分の健康だけでなく、所属する企業にも利益をもたらす――。オランダ運輸省は26日、このような見解を示した。

 同省の声明で、Tineke Huizinga副長官は、「日常的に自転車通勤している従業員の病欠日数が、平均で年間1日少なく、より会社に貢献している」ことを明らかにした。

 オランダ人の約3分の1が少なくとも週3回自転車通勤をしているが、この割合が1%上昇すれば企業は従業員の病欠による支出を年間約2700万ユーロ(約32億円)節約できると、自転車通勤に関する調査を政府から委託された調査機関「TNO」のコンサルタント、Ingrid Hendriksen氏は指摘する。

 同省によると、オランダ政府は自転車通勤を奨励するため、2008年末から7000万ユーロ(約82億円)を拠出しており、さらに自転車専用レーンの整備や駅の自転車置き場の増設などの措置も決定しているという。(c)AFP