【12月9日 AFP】ブラジルを訪れていた南アフリカ人男性(53)が原因不明の病気で死亡した件で、死因を調べていたリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州の保健当局は8日、男性が死亡したのはダニが媒介する紅斑熱だったと発表した。

 男性は11月23日にブラジルに入国し、25日に嘔吐(おうと)や発疹、発熱などの症状がみられ病院に搬送されたが、今月2日に死亡した。当初、感染力の強いアレナウイルスに感染していた疑いがあるとされていた。アレナウイルスはアフリカの一部に特有のウイルスで、しばしば出血を伴う。

 男性がブラジルに向かう前に手術を受けた南アフリカ・ヨハネスブルク(Johannesburg)の病院で、アレナウイルスが見つかっていた。

 しかし、同州保健当局は、ウイルス専門の研究所での検査で、血液献体のゲノムから、リケッチア菌を特定したと述べた。リケッチア菌は人から人へは感染しない。(c)AFP