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医療施設に広がる新たな脅威、薬剤耐性菌「アシネトバクター・バウマニ」 ギリシャ研究機関

  • 2008年11月18日 23:50 発信地:パリ/フランス
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香港のプリンス・オブ・ウェールズ病院(Prince of Wales Hospital)で、医療従事者の間で流行した肺炎を警戒してマスクをつける看護士(2003年3月14日撮影)。(c)AFP/Peter PARKS

【11月18日 AFP】「アシネトバクター・バウマニ」と呼ばれる薬剤耐性の強力な致死性細菌が、病院など医療施設で新たに広がりつつあり対策が必要だと、ギリシャの生物医学研究機関が18日、医療従事者らに警告を発した。

 これまで院内感染に関する世界の注目は、圧倒的にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に注がれてきた。しかし、「アシネトバクター・バウマニ」と呼ばれる耐性菌による脅威が拡大しつつあるとの研究報告が、英医学雑誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。

 この細菌の流行を抑制するのはきわめて難しいことが証明されているという。またデータによると、アシネトバクター・バウマニに感染した場合、3分の1に近い感染例で、最先端の抗生物質に対する耐性がみられた。 

 この論文報告を行ったアテネ(Athens)の生物医学研究機関アルファ・インスティチュート・オブ・バイオメディカル・サイエンス(Alfa Institute of Biomedical Sciences)の2研究者は、「多剤耐性株が引き起こす施設での流行が公共衛生問題として拡大している」と語る。
 
 2004年の研究によると、米国での感染例2万4000件のうち、感染者の34%が病院内で血流感染して最終的に死亡した。集中治療を必要とした感染者では死亡者の割合は43%とさらに高かった。

 研究者らは、医療機関での緊急対策は不可欠で、細菌を制圧する薬剤や薬剤の組み合わせを突き止めることが必要だと訴えた。
 
 アシネトバクター・バウマニは健康な人を襲うことは少ないが、入院中の重症患者らの間でよく発見される。高齢者や重篤な基礎疾患を持つ患者、免疫システムの衰弱している人、大きな外傷性障害ややけどのある人などが感染しやすい。また、手術後の人やカテーテルや人工呼吸器の使用者も感染する可能性が高いという。(c)AFP

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