【10月30日 AFP】Canadian Cardiovascular Congressが26日に発表した研究によると、カナダでは心臓発作を起こした人の3分の1以上が、救急車ではなく自分で自動車を運転して病院に来ていることが分かった。

 こうした状況は、人命救助につながる初期治療が遅れるばかりか、心臓への血液循環が限定されている状態でハンドルを握ることで、他人の命も危険にさらす恐れもある。

 研究によると、激しい胸の痛みで入院した487人の患者のうち179人が、自分で緊急救命室に到着した。そのほとんどが自分で車を運転し、バスを利用した人もいた。過去に心臓発作の経験がある人も32人いた。

 自分で病院を訪れた患者は、事前に医師に連絡が入る救急車で運ばれた患者に比べ、平均して心電図に5分、血栓溶解薬の投与を受けるまでに最大で1時間余計に待たされる。

 心停止に陥る危険性が最も高いのは心臓発作から1時間以内だという。(c)AFP