【10月28日 AFP】米医薬品大手メルク(Merck)の研究チームは26日、新型抗エイズウイルス(HIV)薬アイセントレス(Isentress)が、未治療患者の間でHIV感染が拡大するのをよりよく抑制できるとする臨床試験の結果を発表した。

 これは、ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開かれた「第48回抗菌薬および化学療法に関する学術会議(Interscience Conference on Antimicrobial AgentsICAAC)」で発表されたもので、アイセントレスはHIVの複製をコントロールする酵素を基にしたインテグラーゼ阻害剤と呼ばれる新型の抗HIV薬。

 今回発表されたのは、米食品医薬品局(Food and Drug AdministrationFDA)に承認申請するための最終の臨床試験の結果で、アイセントレスは被験者の86%において、HIVの量を検出不可能な水準まで減少させた。メルクが以前に開発した抗HIV薬エファビレンツ(Efavirenz)では82%だった。

 また、エファビレンツによる副作用は被験者の77%だったのに対し、アイセントレスでは44%と大幅に少なかった。

 この臨床試験では、アイセントレスとエファビレンツに、テノフォビル(Tenofovir)とエムトリシタビン(Emtricitabine)を併用する試みも行われた。

 メルクは、複数の抗HIV薬を投与されている米国のエイズ(AIDS)患者約50万人のうち、最大で4割が薬剤耐性を持っていると推定している。(c)AFP