【9月19日 AFP】米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)は19日、中国国内の330店舗のうち約3分の2の店舗で、ミルク入り飲料の販売を停止すると発表した。中国では粉ミルクなどの乳製品から化学物質メラミンが相次いで検出されており、顧客の間で懸念が高まっていた。

 検査の結果、中国乳製品大手の蒙牛(Mengniu)、伊利(Yili)、光明(Guangming)の牛乳からもメラミンが検出され、中国当局は3者に対し製品の回収を指示している。スターバックスの中国国内店舗では、一部で蒙牛の牛乳を使用していた。

 スターバックス広報は、「中国店舗が仕入れていた蒙牛の牛乳は、メラミンが検出された製造番号とは一致しない」としながらも、「事態の深刻性を考慮し、蒙牛からの牛乳提供を一時停止する」と発表した。

 この決定をうけ、北京(Beijing)市内の店舗では19日から、ブラックコーヒーと紅茶だけが提供されている。一方、納入業者が異なる上海(Shanghai)などの店舗では、通常通りミルク入り飲料を提供しているという。(c)AFP