【9月13日 AFP】中国の衛生省は13日、中国各地で工業用化学物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石を発症する事例が相次いでいる問題について、これまでに432例の症例が報告されていることを明らかにし、問題を起こした業者の責任を厳しく追求すると言明した。

 衛生省によると、12日までに全国の衛生当局から計432人の赤ちゃんが腎臓結石を発症したと報告されているという。

 また、河北(Hebei)省当局は、汚染された粉ミルクを生産した大手乳製品メーカー三鹿グループ(Sanlu Group)に生産停止を命じた。

 同社の粉ミルクは「食品加工の目的」で台湾に輸出されているが、それ以外の国には販売されていないという。

 さらに衛生省は、農場経営者や牛乳販売業者が、粉ミルクのタンパク質含有量を増やすためメラミンを添加し、それが腎臓結石の原因となっているとの国営メディアの報道を確認した。(c)AFP