【8月13日 AFP】中国北京(Beijing)で2日、汚職疑惑で調査が進められていた中国の食品安全管理責任者が市内の建物から飛び降り自殺していた。中国国営メディアが発表した。

 中国「財経(Caijing)」誌の12日の記事によると、自殺したのは、中国国家品質監督検査検疫総局(General Administration of Quality Supervision, Inspection and QuarantineAQSIQ)食品生産監督管理局の*建平局長(42)。2005年に同局が設立されて以来、局長を務めていた。

 「財経」誌が「高官筋」による話として伝えたところによると、「同局長の「経済的な問題」に関する疑惑を調査するために北京の司法当局が自殺の前日の1日に同局長と接触していたという。

「経済的な問題」という言い回しは、中国メディアでは汚職を婉曲に表現する際に頻繁に使用されている。

 同局長は、中国の食品生産者に許可証を発行する権限を持つ部署の責任者で、収入に対して不釣り合いな土地や数百万元の預金を保有していることを司法当局に認めていた。

 中国政府は、汚染された海産食品や偽薬などの輸出品をめぐるさまざまなスキャンダルが国内や海外で取り上げられていることを受けて、評判を向上させようと取り組んでいた。(c)AFP

*は烏の右に郊のツクリ