【8月3日 AFP】米疾患対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC) は2日、米国内のHIV感染が従来の予想よりもはるかに拡大しているとした研究報告を発表し、年度別の新規HIV感染者数を大幅に低く見積もっていたことを認めた。

 発表によると、2006年には、従来推計の4万人よりも40%多い約5万6300人がエイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)の病原体であるエイズウイルス(HIV、 ヒト免疫不全ウイルス)に感染していた。

 CDCの報告書によると、従来よりも正確な推計を得ることができる新たな技術を採用したことにより、HIV感染の実態が明るみになった。新たな推計方法によると、年間の新規HIV感染者数が4万人を下回ったことはなく、1990年代末に増加して以降は横ばいだった。

 HIV感染者の最も多いグループは、同性愛者や両性愛者の男性、黒人男女などとなっている。一方、異性愛者と注射による薬物常習者の新規HIV感染者は減少した。

 CDCによると、同報告書は、メキシコ市(Mexico City)の第17回国際エイズ会議(International AIDS Conference)で3日に発表される米医学誌「Journal of the American Medical AssociationJAMA)」のHIV/AIDS特別号に掲載される。

 エイズ問題の支援団体は、修正された推計値の発表について、HIV感染率が下落していないばかりか、大幅に増加している可能性もあること、そして、エイズ問題に対する国レベルの包括的な対策が必要であることを示していると指摘した。(c)AFP