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タスマニアデビル、交尾年齢の早期化で種の絶滅に対抗か

  • 2008年07月17日 14:13 発信地:シドニー/オーストラリア
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オーストラリアのキャンベラ(Canberra)の動物園で飼育されているタスマニアデビル(2004年7月4日撮影)。(c)AFP/Torsten BLACKWOOD

【7月16日 AFP】致死性の高い伝染病が拡大しているオーストラリアの肉食有袋類タスマニアデビル(Tasmanian devil)の間で、従来より若い年齢で交尾を行うケースが増えていることが調査により判明した。この調査結果は15日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of SciencesPNAS)に発表された。

 タスマニアデビルの間では顔に腫瘍ができる「デビルがん」の感染が拡大しており、この病気の致死率が100%であることから、タスマニアデビルは20-25年以内に絶滅する危険があるとされている。デビルがんが1996年に初めて確認されて以来、タスマニアデビルの目撃件数は64%減少している。

 ところが、タスマニア大学(University of Tasmania)の動物学者メナ・ジョーンズ(Menna Jones)氏が、伝染病が拡大する前と後の調査データを比較したところ、通常は2歳で交尾するタスマニアデビルが、1歳で交尾するケースが16倍に増えていることが分かったという。

 これについてジョーンズ氏は、「タスマニアデビルは、致死性の病気の拡大していることから交尾の早期化という自然選択を行い、種の保存を行っている」と説明している。妊娠回数が増えれば、それだけ自分の遺伝子が生き残るチャンスが増えるからだ。

 別の専門によると、伝染病の拡大が交尾の早期化を招いた例が乳類で確認されたのは今回が初めてだという。ただ、感染が拡大する速度を遅らせる可能性はあっても、タスマニアデビルの個体数減少を防ぐことはできないとみている。(c)AFP

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