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ガーデニング中にカビを吸って死亡、「不運な事例」と担当医師

  • 2008年06月13日 13:02 発信地:パリ/フランス
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ロンドン(London)西部チズウィック(Chiswick)で、花の世話をする女性(2005年3月23日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/ADRIAN DENNIS

【6月13日 AFP】英国で47歳の健康な男性が、ガーデニング中にカビの菌を吸って10日足らずで死亡していたことが、13日の英医学雑誌「ランセット(Lancet)」の報告で明らかになった。

 この男性は前月、胸部の痛みや呼吸困難、ひどい咳などの症状を訴え、英ハイウィカム(High Wycombe)の病院を訪れた。診察した医師は当初、男性の職業が溶接工で喫煙歴もあったことから肺炎を疑い、強い抗生物質2種類を投与、その後症状が続いたためもう1種類を投与した。

 しかし男性の症状は悪化。挿管措置を行っても体内組織に十分な酸素を届けることができず、血液検査でも非常に高い毒素が検出されたため、来院から24時間もたたずに集中治療室に移された。

 男性のだ液を調べたところ、症状の原因は空気感染を起こすアスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus)と呼ばれる真菌の毒素だということがわかった。詳しい調査の結果、男性は腐敗した木片や植物を根覆いとして自宅の庭に撒いた後、24時間もしないうちに症状が出始めていたことも明らかになった。
 
 症状が特定された時点で、男性には「リポソーム封入アムホテリシンB(liposomal amphotericin B)」が投与され、膜型人工肺(ECMO)による治療が施されたが、血圧は低下し、急性腎不全を引き起こした。その後、透析を行っても容体は回復せず、必死の治療もむなしく72時間後に死亡したという。

 男性の担当医師でこの事例を報告したDavid Waghorn氏はAFPに対し、「これはきわめて異例なケースだ。微生物学者になって25年になるが、このような症例は初めてだ」と語り、この男性は「信じられないくらい不運だった」と述べた。(c)AFP
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