
【4月7日 AFP】気候変動により、暴風雨や山火事など自然災害の犠牲者が増えるばかりではなく、感染症や呼吸器系疾患といった健康問題が発生する割合も増える可能性がある。このような研究結果が6日、オーストラリアの医師らによって発表された。
研究を発表したのは、地球温暖化による健康被害について啓発活動を行う団体「Doctors for the Environment Australia(オーストラリアの環境のための医師団)」。報告によると今後10年間で気温上昇により、熱ストレスなど熱に関係する循環器・呼吸器系の疾患やアレルギー性疾患で、子どもや高齢者の健康が最も危険にさらされるという。
一方、大気汚染によっても呼吸器系疾患が増えるとともに、気温上昇によって胃腸炎やデング熱といった伝染病のリスクも高まるという。
また、地球温暖化により、オーストラリアでは他地域よりもいっそう極端な干ばつ、山火事、洪水、暴風雨などの気象現象が起こると予測される。温暖化は地球全体に予測される現象だが、オーストラリアはもともとの気温が高い。
研究の共著者グレーム・ホートン(Graeme Horton)医師は「気候変動はすでに医療現場では現実となっており、向こう数十年間、医療制度にとっての主要課題となるだろう。気候変動により明らかに医療制度負担は増大している。高齢者や子ども、弱者が最も大きな被害を受けるのはいつも同じだ」と指摘する。最大の影響はへき地や先住民族などのコミュニティーに現れやすく、より大きな異常気象や食料および飲料水の供給問題などに直面するだろうという。
気候変動はすでに危険性を呈しているという。「単なる経済問題ではない。われわれの生活維持システムに対する脅威だ」とし、「患者やコミュニティーの長期的な健康に関心のある医師は今後数十年、気候変動の軽減や、健康への悪影響への対処・管理の上で中心的役割を果たすだろう」と報告は締めくくっている。(c)AFP









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