【3月26日 AFP】(27日、写真追加 一部修正)イタリア特産のモッツァレラチーズの原料とされている水牛の乳から基準値を超えるダイオキシンが検出され、チーズの売り上げが激減している事態について、イタリアの保健当局が26日、危機対策会議を開く。日本および韓国はすでにイタリアからのモッツァレラチーズ輸入を中止している。

 問題となっているモッツァレラチーズは水牛の乳で作られたもの。イタリアで乳から基準値を超えるレベルのダイオキシンが検出された水牛66頭が検疫された。現地報道によると、保健関連の専門家らの多くは、人体に有害なレベルではないとしているが、チーズの品質管理機関によると、イタリア国内での売上はすでに30-35%落ち込んでいる。

 イタリアでは年間3万3000トンのモッツァレラチーズを生産しており、そのうち16%は輸出されている。日本は年間359トン、韓国は10トンを輸入している。(c)AFP