
【2月8日 AFP】肥満になるか否かは、生まれたときから脳の状態によって決まっている可能性があるとの研究が5日、発表された。
研究によると、肥満のラットは脳の神経経路に異常があり、食欲抑制作用をもたらすホルモン「レプチン」に対して正常な反応ができないという。一部の人がほかの人より太りやすい傾向にあるという説を裏付けることになりそうだ。
脂肪組織によって作られるレプチンは、脂肪代謝で中心的な役目をつかさどり、体のエネルギー状態に関する信号を脳に送る役割を果たす。体重制御における役割はまだ不明だが、レプチンの量によって脳が食糧摂取必要量を判断することは明らかになっている。
これまでの研究では、肥満傾向にあるラットの脳はレプチンが送る信号に対して鈍感だということが分かっている。さらに、肥満傾向にあるラットの神経発達の相違は早ければ1週間目から見られることから、米南カリフォルニア大学 (University of Southern California)のSebastien Bouret準教授(神経科学)は、肥満のメカニズムは生まれつき脳内に組み込まれている可能性があると考えた。
そこで同大研究チームはその理由を説明できるような脳の異常について追究した。その結果、肥満傾向のあるラットの場合、自律神経の中枢である視床下部を通じてレプチンの信号を伝える脳回路に欠陥があることが分かった。
ラットの肥満症状は運動や適切な食事により改善するかもしれないが、研究結果は太りやすい傾向が変えられないことを示唆している。
研究の著者の1人、Richard Simerly氏によると、研究結果がヒトにも当てはまる場合、脳回路の欠陥のため遺伝的に肥満傾向にある人は「食事とエネルギーバランス」に極めて慎重になる必要があるという。
研究結果は医学誌「Cell Metabolism」2月号に掲載される。(c)AFP
Cell Metabolismのウェブサイトの公式HP(英語)










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