【1月22日 AFP】就寝前に携帯電話で話すと電磁波のため熟眠しにくくなるとの研究結果を、米・スウェーデンの共同研究チームが21日に発表した。

 同国北部ウプサラ大学(Uppsala University)のBengt Arnetz教授(社会医学・ストレス研究)と、スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)、米ウェイン州立大学(Wayne State University)の研究者からなる共同研究チームによると、携帯電話の電磁波が不眠症、頭痛、集中力欠如などを引き起こす原因になっているとみられる。

 研究チームは18か月にわたり、18歳から45歳の男性35人と女性36人を対象に実験を行った。1つのグループには、携帯電話で会話しているときに受ける放射線と同じ周波数の884メガヘルツの無線信号を断続的に浴びせた。もう一方のグループには、同じ状況下で無線信号を浴びせるふりをした。

 その結果、無線信号を浴びたグループは頭痛を訴え、眠りに落ちるまでに長い時間がかかり、夜中よく眠れない、などの症状が確認できたという。今回の研究はこの種の実験に関して過去最高規模のものだと、Arnetz教授は主張している。

「睡眠にトラブルを抱えているのなら、就寝直前に携帯電話で話さないようにしてみるといい」と、 Arnetz教授はAFPの取材で語った。電磁波がどの程度、睡眠パターンに障害をもたらすのかについては、今後研究を進めていくという。(c)AFP