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子宮内の胎児を救う手術に成功、ドイツ医師団

  • 2007年10月29日 18:31 発信地:ベルリン/ドイツ
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2007年4月2日、仏ストラスブール(Strasbourg)でハイテク医療機器により「傷をつけない」外科手術を行う医師団。(c)AFP/IRCAD

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【10月29日 AFP】子宮内の胎児の肺の成長を刺激することで、胎児の生命を救う手術にドイツの病院が世界で初めて成功した。

 この手術に成功したのは、Bonn University ClinicThomas Kohl教授率いる医師団。

 ローリ(Lori)さんは妊娠20週で胎膜が破れ、胎児を保護する羊水が流出。羊水がなければ内臓が肺を圧迫し、胎児のミリアム(Miriam)ちゃんの成長に致命的な障害を与えることになる。また、子宮内での細菌に対する保護も失うことになり、命にかかわる感染のおそれもあった。医師団はミリアムちゃんの命が危機にさらされていると判断した。

 このような早い段階で破水した場合、大半の胎児は中絶を余儀なくされる。しかし、医師団がリスクの高い出生前手術の提案をしたとき、ミリアムちゃんの両親はその少ないチャンスに飛びついた。

「胎児は健康なのだから、生存の可能性は明らかに増加するはずだと考えた」とKohl教授は振り返る。

 手術は、ローリさんの腹部に開けた小さな穴から胎膜に挿入したボールペン大の「胎児鏡」と呼ばれる手術器具を、カメラや超音波装置を利用して、胎児の口から気管に入れるというもの。その後ゴム製の風船をふくらませ呼吸器官をふさぎ、出生前の肺が絶えず作り出す液体の流出を阻止することができる。この液体を増やすことで、ミリアムちゃんの肺の成長を促進させる。

 ミリアムちゃんは妊娠33週で生まれ、健康に育ち、1歳になった。

 手術については、29日発行の科学誌「Fetal Diagnosis and Therapy(胎児の診療)」に発表される。(c)AFP

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