【10月13日 AFP】南アフリカの研究チームが、薬品への耐性を持ち極めて致死性が高い結核のゲノムの配列を1週間で解析する画期的な方法を開発した。同研究チームが11日、発表した。

 政府レベルのゲノム解析計画「National Genomics Platform」を進める研究所「ライフラブ(Lifelab)」が、米国から500万ランド(約8700万円)で購入した最新機器を使用して結核菌のゲノム解析に成功したもの。

 研究チームは、クワズールーナタール(KwaZulu-Natal)州の超薬剤耐性結核菌(XDR-TB)患者のサンプルを解析し、全ゲノムの解析に成功。同研究所のカール・モンターギュ(Carl Montague)氏がAFPに語ったところによると、「(解析期間は)1週間程度だった。他の機器を使えば最長1年はかかっただろう」と語っている。

 今回のゲノム解析により結核研究が進展し、結核菌による薬剤耐性の獲得メカニズムが解明できる可能性があるという。(c)AFP/Fran Blandy