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患者の意識を覚醒したままの脳外科手術がオーストラリアで実現

  • 2007年09月25日 20:30 発信地:シドニー/オーストラリア
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カンボジアのプノンペン(Phnom Penh)で手術を行うフランス人医師(1997年11月撮影)。(c)AFP/Arnaud ROUX

【9月25日 AFP】重い動脈瘤をわずらう患者が医療チームと会話を交わしながら手術を受けるという、世界初の画期的な試みがオーストラリアのキャンベラ病院(Canberra Hospital)で行われた。

 患者のジョン・ジェームズ(John James)さん(78)は、視力の低下とめまいを訴えて医師の診察を受けた。その結果、動脈瘤が右目のちょうど後部にあたる部分に確認された。手術により失明にいたる可能性もあるため、手術中に意識を覚醒しておく今回の新方式が採用されたという。動脈瘤は、脳内で破裂すると死にいたることもある。

 手術は4月に行われた。手術中、医師はジェームズさんにカード上の文字や数字を読み上げるよう求め、視力に影響がないことを確認しながら作業を進めた。

 意識のある患者の頭部に開けたわずか直径1.5センチの穴から、最新技術を駆使して行われたこの手術について、キャンベラ病院の脳外科医師のVini Khurana氏は、「さまざまな文献に当たったが先例はない」と述べ、世界初の画期的手術に胸を張った。

 手術に先立ち医師団は、ジェームズさんの脳内イメージを再生する3次元ソフトウエアを使用し、動脈瘤から血液を取り除くリハーサルを行って万全の準備を整えた。実際の手術では、Khurana医師は片目にアイピースをはめて3次元脳内イメージを、もう片方の目で顕微鏡で拡大された本物の脳を、それぞれ確認しながら作業を進めた。

 また、動脈瘤からの血液除去の後に血液が流れてこないかどうかを確認するため、超音波探測も行われた。

「あたかも、ナビゲーションシステムの映像が映し出されるサングラスをかけながら車を運転しているような感覚だった」とKhurana医師は語った。

 ジェームズさんは、手術台に横たわり、頭部に直径1.5センチの穴を開けられた状態で医師や看護師の会話が聞こえてくるのはとても奇妙だったと感想を語った。手術の成功は信じて疑わなかったという。(c)AFP
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